午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
* * *
「いやー!!楽しかった!!!赤ちゃんライオンも見れたし、大満足です!」

「そりゃーよかったな」

「先輩、次のデートはどこ行きましょうか」

「めんどくさいからお前に任せる」



動物園を満喫して、地元に戻ってきた頃には日が暮れていた。

もう帰んなきゃ行けない時間か…



「あ、先輩!私プリクラ撮りたいです」

「…は?」



私が言った言葉に、素直に嫌そうな顔をする有馬先輩。

いやいや、こんなんじゃめげないよ!



「初デート記念に。だめですか?」

「…帰るんじゃなかったの」

「いいじゃないですかー!駅前にゲームセンターあります!いきましょう!」



私は嫌そうな顔の有馬先輩の腕をつかみ、引きずるようにゲームセンターに連れていってプリクラを撮った。



「ふふ…これ、大切にしますね!」

「プリクラ何がいいのか理解できない」

「思い出ですよ!大切な!」



私は2人のプリをスマホケースと本体の間にしまった。

ここなら肌身離さず持ってられるし、ほかの人には見られないもんね!



「帰ろう」

「はい!」
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