午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
最終章
午後4時30分 すれ違いと決心
【茜side】
「私わたあめ食べたいです!あ、でもリンゴ飴も…たこ焼きも食べたいです!」
「ふっ…好きなだけ食え」
「やったあ!じゃあわたあめから並びましょう!!」
私はカランコロンと下駄を鳴らしてわたあめの屋台へ走った。
「おい、靴擦れするぞ」
「へーきですよー!先輩はやく!」
そう、今日は年に一度の大きな花火大会。
人が多いのは嫌だという有馬先輩になんとか頼み込んで連れてきてもらったんだ。
ちなみに私はめぐによって髪とメイクを施されて、今年買った浴衣を着ている。
彼氏と花火…憧れてたことが今できるなんて…!
「わ、あのわたあめ薄い水色ですよ!ピンクもある!!可愛い〜!」
「はしゃぐなよ、わたあめは逃げねえんだから」
休日だからか、いつもより有馬先輩の表情も柔らかい。
やっぱり私服かっこいいなあ…
夏休み中結構デートしてるのに、やっぱり見慣れないかっこいい私服姿。
きゅんきゅんしちゃって直視できない…!
「いたっ」
「…もしかして茜」
ふいに痛んだのは下駄を履いている足。
あ…もしかして。
「私わたあめ食べたいです!あ、でもリンゴ飴も…たこ焼きも食べたいです!」
「ふっ…好きなだけ食え」
「やったあ!じゃあわたあめから並びましょう!!」
私はカランコロンと下駄を鳴らしてわたあめの屋台へ走った。
「おい、靴擦れするぞ」
「へーきですよー!先輩はやく!」
そう、今日は年に一度の大きな花火大会。
人が多いのは嫌だという有馬先輩になんとか頼み込んで連れてきてもらったんだ。
ちなみに私はめぐによって髪とメイクを施されて、今年買った浴衣を着ている。
彼氏と花火…憧れてたことが今できるなんて…!
「わ、あのわたあめ薄い水色ですよ!ピンクもある!!可愛い〜!」
「はしゃぐなよ、わたあめは逃げねえんだから」
休日だからか、いつもより有馬先輩の表情も柔らかい。
やっぱり私服かっこいいなあ…
夏休み中結構デートしてるのに、やっぱり見慣れないかっこいい私服姿。
きゅんきゅんしちゃって直視できない…!
「いたっ」
「…もしかして茜」
ふいに痛んだのは下駄を履いている足。
あ…もしかして。