午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「…」



確か、午後に急用が出来たから勉強はまた今度って…

急用って、瑠衣さんとのデートだったの?



私とのデートを途中で抜けて、元カノの瑠衣さんを選んだの?



なんて、先輩はそんな人じゃないと分かっていても妄想が膨らんでいく。



「あれ、その子誰?雄飛くん妹いたっけ?可愛いね〜」

「あれ、でも一人っ子じゃなかったっけ?」



誰も、 “ 彼女? ” って疑わないんだ。


分かってた。しかも、私たちの関係はバレてはいけない。


でも…やっぱり…



「し、親戚の茜です」



私はその女の人達にニコッと笑いかけた。

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