午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女

午後4時30分 有馬先輩のムカシバナシ

【雄飛side】

____ 中1、春


「ねえ、有馬くんだよね?私とサッカーしようよ、昼休み!」

「…え?」

「もー、そんな怖い顔しないでよ!あたし同じクラスの小泉瑠衣!私隣町から引っ越してきたんだけど、前に大会とかで何回か見たことあるんだよねー!」



中学に入学してから2週間とちょっと。

そんなある日、学校について席に向かうと、こいつに話しかけられた。



「有馬くんサッカー上手いでしょ?だからあたしと勝負しよ!」

「…それさ、俺にメリットある?」

「うーん、メリットになるかどうかは分からないけど、絶対楽しませるって約束するよ」


その女、小泉瑠衣はニッと微笑んだ。


第一印象は短い髪と、笑った時にできるえくぼだった。


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