午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
* * *

「あーあ!勝敗決まらないなんて最悪!昼休み短すぎ!!」

「声でけえよ、うるさい」

「何よ偉そうに!!あたし負けてないからね!?」

「先制点きめたのは俺だし」

「それでも結果的に同点でしょ!!」



初めて話した日から1ヶ月がたつ頃には、俺と瑠衣はお互いをライバルとして認め合うようになっていた。


「有馬くん、ほら早く帰ろうよ!練習に遅れちゃう!」


地域トップクラスのクラブチームに入るとそこには瑠衣もいて、放課後も一緒に帰って一緒に練習にいく。

それが日常になって。


「ユウくん、帰ろう!」


中2の冬、瑠衣からの告白で俺たちは恋人になった。

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