午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
午後5時30分 有馬先輩との誓い
【茜side】
「____っふ…ぐすっ…」
隣に座る有馬先輩の話を聞いてると、気づいたら勝手に涙がこぼれていた。
だって…2人の恋があまりにも残酷で切なすぎるから。
両想いなのに別れた2人なんて…まるでドラマみたいじゃん。
「…泣きすぎ」
「わっ」
私の肩を掴んで自分の方を向かせ、その綺麗な親指で私の涙を拭ってくれる有馬先輩。
あまりの冷静さに、逆にどうして先輩は泣かずにいられるのんなんて考えてきちゃう。
「もう、有馬先ぱ…っ」
ごしっと目元を擦り、顔を上げると有馬先輩はさっきまでの無表情とはうって変わり、なんとも言えない表情をしていた。
私を見て、優しそうに微笑んでいる。
あぁ、そうだよ…悲しくないわけないじゃん。
大好きな彼女の夢を間接的にでも奪っちゃって、しかもさんざんな別れ方をして。
それでも、有馬先輩はその悲しみを乗り越えたんだ。
乗り越えたからこそ、今の有馬先輩がいるんだよ。
「____っふ…ぐすっ…」
隣に座る有馬先輩の話を聞いてると、気づいたら勝手に涙がこぼれていた。
だって…2人の恋があまりにも残酷で切なすぎるから。
両想いなのに別れた2人なんて…まるでドラマみたいじゃん。
「…泣きすぎ」
「わっ」
私の肩を掴んで自分の方を向かせ、その綺麗な親指で私の涙を拭ってくれる有馬先輩。
あまりの冷静さに、逆にどうして先輩は泣かずにいられるのんなんて考えてきちゃう。
「もう、有馬先ぱ…っ」
ごしっと目元を擦り、顔を上げると有馬先輩はさっきまでの無表情とはうって変わり、なんとも言えない表情をしていた。
私を見て、優しそうに微笑んでいる。
あぁ、そうだよ…悲しくないわけないじゃん。
大好きな彼女の夢を間接的にでも奪っちゃって、しかもさんざんな別れ方をして。
それでも、有馬先輩はその悲しみを乗り越えたんだ。
乗り越えたからこそ、今の有馬先輩がいるんだよ。