午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「たしかに俺は、瑠衣のことが大好きだったよ。ずっと、気づいたときから。」


「…っ」


「でもさ…」



ギュッ


「もう、他のやつなんてどうでもいいくらい茜のこと好きなんだよね、俺」

「…っ!」


抱きしめられて耳元でその言葉が聞こえた瞬間、私の目からはまた大粒の涙が溢れた。


有馬先輩は最初からずっと私もをてくれてたんだ。

私が勝手に疑って、勝手に不安になってただけ。



「茜、好きだよ…今度こそもう、好きなやつの手なんか離さない」


「…っ、私も…大好きですぅ…!!!」



私は涙をこぼしてそのまま有馬先輩に抱きついた。


小学生みたいに大声で泣いて、バカみたい。

きっと周りから見たらそうだろう。



けどそれよりももっと、有馬先輩と分かり合えた喜びが上だった。


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