午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
7年後

午後4時30分 その後の私たち

【茜side】

____ 20××年、3月


「それでは2人の結婚の前祝いってことでー?」

「かんぱーい!!」



そう、今日私はお花見に来ている。


メンバーは私、メグ、陸に、舞ちゃんと陽先輩。

そして…



「わりぃ、遅れた」

「お!!雄飛!!ナイスタイミング!!」



そう、もちろん有馬先輩…ううん、雄飛も。


「久しぶりじゃーん!聞いてるわよー?あんたのとこのサッカー部、全国決まったんでしょ?」

「あぁ、まあね」

「さっすが不動のエース、有馬雄飛」




あれから、もう7年。

私は23歳、雄飛は24歳になった。



あの後サッカーを再びやり始めた雄飛は、ブランクと戦いながらも高校卒業の時点で多数のプロチームからスカウトが来ていた。

まさに天才復活って、一時期は新聞やテレビの取材なんかも受けちゃって。



けど、雄飛はそのお誘いを全部蹴り、夢を叶えるために大学へ進学。


今では立派な体育教師兼、強豪校サッカー部の監督なんかもやっちゃってる。


学校では当然モテモテなんだろうけどさ…



「茜は?最近どう?」

「え、私?私は特に何も変わったことは無いよ」

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