午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
私たちが口を開くまもなく帰っていっちゃった。



「おい雄飛、お前生徒にも厳しくしてんのか〜?だめじゃん、可愛い女の子に」

「男はいいのかよ…」

「男は怒られてなんぼでしょ!」



生徒に怒ってる雄飛か…

言われてみれば想像出来ないな。私も本気で怒られたことは無いし。


まず雄飛って大声出さないよね…?



「おい茜。お前余計なこと考えんのやめろ」

「えっ、ばれた!?」

「顔に出てる」

「えぇー!!」



顔なんてどうしようもないじゃん…


「って、あれ?メグと陸は?」

「女の子達が来てるうちに2人でどっか行ったよ?もしかしたらあの二人もできてたりして…なんてね」

「え!?メグと陸が!?」


私がいないと1:1で喋ることなかったあの二人が!?

まああの二人は大学も学部も一緒だったけど…


メグなら絶対言ってくれると思うんだけどなぁ。



「さてと、そろそろ帰る準備しようか。舞香もこんなだし」

「明日も仕事だしな」



こうして、お花見はお開きになった。

< 154 / 158 >

この作品をシェア

pagetop