午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「先輩、この猫たちなんていう種類の猫ですか?」

「スコ…なんとか」

「スコティッシュフォールドですか!?え!?やっぱり!!この毛並み、顔立ち、絶対そうだと思たんですよ!!」



急に大声を出した私に、猫も先輩も肩をびくっとさせて驚いた。



「あ、ごめんなさい…」



私はネコを床に降ろしてあげた。



「ふっ…声でっか」

「言わないでくださいよ結構気にしてるんですから!!幼なじみ2人にも嫌みのように毎日…」



遠回しにうるさいって言われてるみたいだし、どうせいうならストレートに言ってほしい。



「この猫たち、名前ないんですか?」

「ないよ。野良みたいなもんだし。俺が餌付けしてるだけで飼ってるわけじゃないから」



そういいながらもしゃがんで猫に餌を出してあげる先輩は、すごく穏やかな笑顔だった。


……猫、好きなのかな。

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