午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「猫が好きなら、飼えばいいじゃないですか」


「…簡単に言うなよ」

「どうしてですか?」

「俺の両親は単身赴任。つまり一人暮らし同然。そんなんこいつらだってつまんないだろ?」



有馬先輩は猫を床におろし、走り回るその姿を見ていた。

その表情は少し寂しそうで…



「…飼いましょう、その子達」

「はぁ?だから…」

「好きなら飼えばいいんです。お世話はもちろん私も手伝いますし、エサならうちの猫のおすそ分けします」

「あのなあ…」

「幸せかどうか決めるのは先輩じゃなくてこの子達です!」


全部言ってからハッとした。


わ、私ってば偉そうに…!



「ご、ごめんなさ…」

「…いや、お前の言う通りかも」

「へ?」

「……飼うよ、こいつら」



先輩は3匹のうちミルクティー色の子を抱えた。

…っ!絵になる…!



「ほんとですか!?」


「うん。けど…お前、自分が言ったことは守れよ?」


「はひ?」


「こいつらの世話、してくれるんだろ?」


「…っはい!!」



新堂茜、先輩のためなら何だってする覚悟でございます!!

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