午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
* * *

「…ふふ」


午後7時30分。家に帰ったものの、私は未だに1人幸せ気分で頭がお花畑だった。


「なに1人でにやけてんだよ、気持ち悪い。」

「ふふ、秘密ー!いい事あったんだ~」

「ただでさえブスなのに、倍ブスに見えるぞ」

「うるさいな!!陸には分かんないよ!!」



私はベットの上にあったクッションを鷲掴みし、下に座る陸の頭をばしばし叩いてやった。



「人のもん勝手に使うなバカネ!!」

「陸のものは私のものだもんねー!」

「ジャイ○ンかテメェは!!」

「うっさいアホ陸!!あーあ、早くメグ来ないかなぁ…」



今日はもともと陸の家で3人で勉強会をするつもりだったけど、部活が長引いてるらしくメグがなかなか帰ってこない。

陸のサッカー部ははやく終わって、2人で勉強をしていた訳なんだけど、私は30分も経たずに飽きて、現在陸のベットの上でダラダラ中。



「あ、そういえばお前、なんであんな時間に学校にいたわけ?」


ギクッ!!


“ 先輩と準備室で別れて1人で余韻に浸りながら帰ろうと思ってたけど、帰りに運悪く陸に会ってしまいました ”


…なんて言えるわけない…



「今日美術部って休みだったよな?」



ギクギクッ!!



「え、えーっと…」



いい言い訳が思いつかないよ…!

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