午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
* * *

「どこからまわる?」

「んー、私はどこでもいいや」



午後1時を過ぎ、午前が当番だった私とメグは休憩に入った。



「いま何時?あたし教室にスマホ忘れてきちゃった」

「えっと…1時18分」

「そっか」



有馬先輩とは会うどころか、連絡すら取り合ってない。

ちなみに陸もだ。


2人とも私から会いに行かないとこんなにも会わないもんなんだな…

陸に至っては、家も隣なのに。




いつも3人だった空間に、陸がいない。

それだけでこんなに物足りないなんて気が付かなかった。


そして何よりも、有馬先輩。

自分から距離を置いたくせに、今では先輩不足で禁断症状がでる一歩手前。

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