午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
グイッ

「おい、お前らこいつになんか用?…悪いけど、勝手に触らないでくれない?」


私は後から誰かに引っ張られ、そのままその人の胸にぽすんと背中を預けた。


「…っ」



上を向いてその人の顔を見た瞬間、私は驚きで言葉を失った。



「なんで…」

「うるせぇな、たまたま通りかかっただけ」



だって…助けてくれたのが、陸だったから。



「あ゛?誰だテメェ。この子らは俺らが先に見つけたんだけど?」


「あっそ。…てか、他校の不良が暴れてるって先生にチクったけど、逃げなくていいの?」

「…は?」

「こら!!そこの金髪頭!!うちの生徒に何してんだ!」


陸がニヤッと笑った時、廊下をバタバタと先生達が走ってきて。


「やべっ、逃げろ!」


金髪男たちは顔を真っ青にして走っていった。


逃げ足だけは速いな…あの人たち。



「うーわ、ださいなぁあいつら。ごめんね?助けるつもりだったんだけど…」


助けてくれた女の子が振り返った瞬間、私は目を奪われた。


すごい美人さんだ…

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