午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「…ニヤニヤすんな、キモい」

「いたっ」



怪訝な目で私を睨み、強めのデコピンをしてきた有馬先輩。



前言撤回!!!ほんとに彼女になったんだよね!?私!!!


彼女にキモいとか言う!?デコピンとかする!?



「なんだよ、文句あんなら言えよ」

「むきー!!先輩、ひどい!!」

「サルみたいだからやめて。あと時間考えて。近所迷惑。」



ひどい…!この人、なかなかひどい…!!



そんなことを心の中で叫んでいると、最後の曲がり角にさしかかり、家が見えてきた。


そしてマンションの前に立つ1組の男女の姿。



ん?あの2人…見たことあるような…



「茜!!!」

「…へ?」



あ…よく見たらあれ…!



「メグ?陸?どうしたの!?」


「どうしたのじゃないよバカ!!今までどこで何してたのよアホ!!心配したんだからね!?」



私のところまで駆け寄ったかと思うと、一気にまくし立てるメグ。

ひぃっ、こわい…!



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