午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「夜になったのに帰ってこないって茜ママから相談されたの!電話も繋がらないし…」

「電話?…あー!!電源切ったまんまだ…!」

「はぁ…バカすぎる。果てしなくバカ。」

「ひどいよっ」



メグのふかーいふかーいため息からは、呆れた感情がひしひしと伝わってくる。


一方の陸はそっぽを向いてスマホをいじいじ…


怒ってる、よね…?



「もしもし、茜帰ってきた。…うん。今から戻るから。」



陸は電話を切って1度こっちを見る。



「はぁ…」



そして深い深いため息をついて、真顔で私をガン見した。



「こ、怖いよ陸。なんか言ってよ」

「…夕方から今までずっとこの人といたわけ?」

「ずっと…?うん、まあ…ずっと、かな?」



途中までは陽先輩といたから微妙だけど、説明すると長くなるからいいや。





この人、とは雄飛先輩のことだろう。


名前、知ってるはずなのにな…


やっぱり陸は私達のこと、応援してくれないのかな…


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