ビターチョコは好きじゃない
私とマネージャーは、コーヒーとサンドイッチを頼んだ。

運ばれてくるまでの間、少し沈黙が続いた。

コーヒーが来たのが合図かのように話が始まった。

私は、今まで言われて嫌だった事や、チーフの態度、そこから始まった悪循環、眠れなくなった事、そして心療内科に通っている事、全て話した。
辞めたかった私は、自己中な事も言ったと思う。
どう思われようと、どうでも良かった。

マネージャーは、話を聞いてくれた。
そして、何かおかしな事があれば、自分が出来る事はする、愚痴も聞く、こうしてお茶しながらでもいいよ、と言った。
マネージャーは教育に熱心な方だ。
他の社員にもこうしてフォローしている。
私は、両親の事があるし、派遣で定時を守るように言われていたから、今までそういう時間がなかった。

今回初めてマネージャーと色々話した。

言いたい事を言った私は、なんとなくその場はスッキリした。
そして、マネージャーに引き止められ、ひとまずまた続ける事になった。
これで無理なら、辞めよう。
最後の様子見だ。

偉そうに聞こえると思うが、すでに心はボロボロになっていた。
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