君を忘れるその日まで。
苦笑いで頬をかきながら言えば、三村は申し訳なさそうな顔を見せる。
「あ、いや……俺の方こそごめん。
そーだよな…あんなことがあったんだし、あいつのいた学校になんか行きたくねーよな」
「あいつ…?」
「今日は、何しに来たんだ?」
三村は人懐っこい笑顔になると、「よかったら一緒に遊びいかねー?」と来た方を指さした。
「ごめん。これから優里の家に行くんだ」
片手をあげて謝れば、三村は安心したような笑みを浮かべる。
「そっか……よかった。もう、大丈夫なんだな」
「え……?」
「お前ら、すげー仲良かったじゃん。いつも一緒にいて、同じクラスの俺らからしたら羨ましいくらいでさ。
だからあんなことがあって、祐樹のこと本当に心配してたんだよ……」
「あんなこと……?」
「愛原がいなくなってから、もう半年以上か…。なんかまだ実感わかないよな」