君を忘れるその日まで。
「なんだ、お前ら。いつの間にかなり仲良くなってるんじゃないのか?」
「「友達ですから」」
重なった声が蒸し暑い空気に溶けて、少しの沈黙のあとに俺たちは顔を見あわせた。
それを見て先生はまた、ガハハと笑い出す。
「いいねぇ、青春だな!
じゃあ、そんな仲のいいお前らに、さらに仲良くなる方法を教えてやろう!」
「「え……」」
嫌な予感しかしなかった。
危険を察知してその場から立ち去ろうと2人で同時に後ろを振り返ると、それを止めるように先生の手が肩に乗った。
「ぜひ、2人にやってもらいたい!」
本当に、嫌な予感しかしなかった。