君を忘れるその日まで。
「それで、祐樹は誰が好みなんだ?」
「え?なに?」
いつの間にか集まっていた数人の男子に囲まれると、全員の視線が海の方に向けられる。
「なにって決まってんだろ。あいつらだよ」
「え?あぁ、クラスの女子がどうかしたの?」
視線の先を見れば、そこには水着姿の女子たちが楽しそうにビーチボールで遊んでいた。
「とぼけてんなよっ!誰が1番好みかって聞いてんの」
「やっぱ佐藤じゃねえ?」
「いや、飯田もかなりいい!」
「島人の特権てのは、いつでも女子の水着姿が見られるとこだよなー」
うんうんと頷きながら同じ方向を見つめる彼らに俺は苦笑をこぼす。