溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
第5章 シンデレラの見る夢
昼過ぎに出かけるとことなので、ゆっくりとした朝を過ごしていた。
「そっか、マリから電話があったのか」
「マリさん、とっても優しくていい人ですね。匠さんを取ってしまったのに、友達っていってくれました」
「本当はちゃんとわかっていたんだ。女として愛されているわけではないって。あんなことを言っていたけど、きっと心の整理をするために日本に来たんだと思う。仲良くしてやってほしい。マリは素直でいいヤツだから」
「もちろんです」
椿がそう答えると、真壁はうれしそうに顔をほころばせた。
「そういえば、二週間ほど関西に行くって言ってたなぁ」
「関西?」
「京都、奈良、大阪、神戸あたりを観光するらしい。椿に自撮りした写真を送るって言ってたよ」
「えええ・・そんなの送られても・・」
「こっちは仕事しているんだからやめろとは言っておいたけどね。ところで、さっき気づいたんだけど」
「はい」
真壁は視線をリビングのチェストに向けてから椿に戻した。
「シンデレラの靴。一つのケースに揃えて並べたんだね」
「ええ! このほうが数倍も素敵だなって思って」
「そうだね。でも空のガラスケースはどうするの? 捨てる?」
「とんでもない! 大丈夫。なにを入れるか、もう考えてるから」
椿は、ふふふ、と楽しそうに笑った。
「へぇ。なにを入れるんだ?」
「内緒」
「いいよ、内緒で。僕も内緒だらけだからね。なにが飾られるのか、楽しみにしているよ」
***
「そっか、マリから電話があったのか」
「マリさん、とっても優しくていい人ですね。匠さんを取ってしまったのに、友達っていってくれました」
「本当はちゃんとわかっていたんだ。女として愛されているわけではないって。あんなことを言っていたけど、きっと心の整理をするために日本に来たんだと思う。仲良くしてやってほしい。マリは素直でいいヤツだから」
「もちろんです」
椿がそう答えると、真壁はうれしそうに顔をほころばせた。
「そういえば、二週間ほど関西に行くって言ってたなぁ」
「関西?」
「京都、奈良、大阪、神戸あたりを観光するらしい。椿に自撮りした写真を送るって言ってたよ」
「えええ・・そんなの送られても・・」
「こっちは仕事しているんだからやめろとは言っておいたけどね。ところで、さっき気づいたんだけど」
「はい」
真壁は視線をリビングのチェストに向けてから椿に戻した。
「シンデレラの靴。一つのケースに揃えて並べたんだね」
「ええ! このほうが数倍も素敵だなって思って」
「そうだね。でも空のガラスケースはどうするの? 捨てる?」
「とんでもない! 大丈夫。なにを入れるか、もう考えてるから」
椿は、ふふふ、と楽しそうに笑った。
「へぇ。なにを入れるんだ?」
「内緒」
「いいよ、内緒で。僕も内緒だらけだからね。なにが飾られるのか、楽しみにしているよ」
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