溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「ようこそいらっしゃい、待っていたのよ」
「う・・うっ、ゆりこおばさん!」
わぁっと泣き出して真壁百合子にしがみついた。
「まぁまぁどうしたの? 急に子どものようになって。おかしいわね、私の知っている椿ちゃんは春に大学を卒業して社会人になったはずなのに」
「だって、だって! こんなの信じられないっ。ゆりこおばさんが匠さんのお母さんなんて! 匠さんがゆりこおばさんの息子なんて!」
「ウチのバカ息子がなにか悪さをしたかしら?」
ふふふ、と笑うその仕草一つですらうれしくて涙を誘う。どれもこれも椿の知っている〝あしながおばさん〟だ。
椿は百合子にしがみつきながら、ふるふるとかぶりを振った。
「さぁ中に入って頂戴。本当に首を長くして待っていたんだから。お茶にしましょう。とってもおいしいケーキを用意しているから」
「はい」
「匠もそんなところに突っ立ってないで手伝って」
「はいはい」
苦笑を浮かべつつ玄関をあがり、二人を追い越して奥へと歩いていく。二人はその背を見送り、自然に顔を合わせた。
「悪さをしたことは知っているわ。ごめんなさいね」
「! とんでもない!」
「う・・うっ、ゆりこおばさん!」
わぁっと泣き出して真壁百合子にしがみついた。
「まぁまぁどうしたの? 急に子どものようになって。おかしいわね、私の知っている椿ちゃんは春に大学を卒業して社会人になったはずなのに」
「だって、だって! こんなの信じられないっ。ゆりこおばさんが匠さんのお母さんなんて! 匠さんがゆりこおばさんの息子なんて!」
「ウチのバカ息子がなにか悪さをしたかしら?」
ふふふ、と笑うその仕草一つですらうれしくて涙を誘う。どれもこれも椿の知っている〝あしながおばさん〟だ。
椿は百合子にしがみつきながら、ふるふるとかぶりを振った。
「さぁ中に入って頂戴。本当に首を長くして待っていたんだから。お茶にしましょう。とってもおいしいケーキを用意しているから」
「はい」
「匠もそんなところに突っ立ってないで手伝って」
「はいはい」
苦笑を浮かべつつ玄関をあがり、二人を追い越して奥へと歩いていく。二人はその背を見送り、自然に顔を合わせた。
「悪さをしたことは知っているわ。ごめんなさいね」
「! とんでもない!」