溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
そっと差し出し、真壁の手に乗せる。すると優しくきゅっと握りしめられ、一気に鼓動が熱く打ち始めた。心臓まで掴まれてしまったような錯覚。そのドキドキは椿の全身を熱くし、幸福を実感させた。
海沿いに歩き、港の見える丘公園に到着する。快晴に澄み切った海が美しい。水面が太陽の光を反射させて輝き、近く遠くそれぞれに浮かぶ船の様子がのどかだ。時々立ち止まってスマートフォンで景色を撮る。その中には海に向かって並んで立ち、自撮りをすることもあった。その時はスマートフォンを持たない反対側の腕で椿を強く抱き寄せるので、ますます鼓動の高まりが激しくなってどうにかなってしまいそうだった。
中華街を通り過ぎ、赤レンガ倉庫にやって来た。
「ここに入っている店、どこもおいしいって評判なんだ」
さんざん迷った挙げ句、洋食レストランに入った。そこから間をあけず、カフェに移動する。フロアガイドを見ていて、椿はどうしても食べたいデザートに出会ってしまったからだ。
「おいしそう!」
目の前に置かれたクリームチーズのアップルパイに頬張ると、目がうるうるし始める。椿の顔に真壁はぎょっと目を丸くした。
「どうした!? もしかして、傷んでいたとか?」
ふるふるふると椿が力いっぱいかぶりを振る。飲み込むと、うっとりしたように答えた。
「おいしくて死んじゃいそう!」
「え・・・・」
「やっぱり一目惚れは正解でした」
「・・・・そう。よかった」
「はい!」
海沿いに歩き、港の見える丘公園に到着する。快晴に澄み切った海が美しい。水面が太陽の光を反射させて輝き、近く遠くそれぞれに浮かぶ船の様子がのどかだ。時々立ち止まってスマートフォンで景色を撮る。その中には海に向かって並んで立ち、自撮りをすることもあった。その時はスマートフォンを持たない反対側の腕で椿を強く抱き寄せるので、ますます鼓動の高まりが激しくなってどうにかなってしまいそうだった。
中華街を通り過ぎ、赤レンガ倉庫にやって来た。
「ここに入っている店、どこもおいしいって評判なんだ」
さんざん迷った挙げ句、洋食レストランに入った。そこから間をあけず、カフェに移動する。フロアガイドを見ていて、椿はどうしても食べたいデザートに出会ってしまったからだ。
「おいしそう!」
目の前に置かれたクリームチーズのアップルパイに頬張ると、目がうるうるし始める。椿の顔に真壁はぎょっと目を丸くした。
「どうした!? もしかして、傷んでいたとか?」
ふるふるふると椿が力いっぱいかぶりを振る。飲み込むと、うっとりしたように答えた。
「おいしくて死んじゃいそう!」
「え・・・・」
「やっぱり一目惚れは正解でした」
「・・・・そう。よかった」
「はい!」