ウソツキチョコレート
「美亜さ、ちょっと男の人が苦手? 男の子と仲よくなろうとしないし、そういう話題にもあんまり入ってこないし」
ノンちゃんとアサちゃんがふたりでトイレに行くと、ナナちゃんが優しく聞いてきた。
「うん、そうかもしれない」
本当のことを言って嫌われたくない私は、話を合わせてうなずく。
「無理することはないと思うけどさ、友達くらい作ってみたら? 男子も悪い人ばかりじゃないよ?」
「……うん」
先日、ウソツキさんに『治すために、なにかやってないの?』と言われたことを思い出した。
男の子と仲よくなって恐怖心がなくなったら、蕁麻疹の症状も軽くなるのかな?
友達くらい作ってみて、徐々に免疫つけていったほうがいいのかな?
最近ほんの少し芽生えてきた前向きな自分が顔を出す。
でも安易に近付きすぎて、もし触れられたら……。
そして、周りのみんなにも蕁麻疹を見られたら……。
ノンちゃんとアサちゃんがふたりでトイレに行くと、ナナちゃんが優しく聞いてきた。
「うん、そうかもしれない」
本当のことを言って嫌われたくない私は、話を合わせてうなずく。
「無理することはないと思うけどさ、友達くらい作ってみたら? 男子も悪い人ばかりじゃないよ?」
「……うん」
先日、ウソツキさんに『治すために、なにかやってないの?』と言われたことを思い出した。
男の子と仲よくなって恐怖心がなくなったら、蕁麻疹の症状も軽くなるのかな?
友達くらい作ってみて、徐々に免疫つけていったほうがいいのかな?
最近ほんの少し芽生えてきた前向きな自分が顔を出す。
でも安易に近付きすぎて、もし触れられたら……。
そして、周りのみんなにも蕁麻疹を見られたら……。