ウソツキチョコレート
「雨でグラウンド使えなくて、どうせ体育館だから、今日はサボることにした」
ニッと笑ってピースをする大橋くん。
全然悪びれずに小学生みたいな顔をした彼に、一瞬心臓が跳ねた。
私が、同級生の男の子と並んで帰る日が来るなんて……。
一緒に歩きながら、緊張とちょっとした高揚感でドキドキする。
周りからどういうふうに見られているんだろうか。
付き合ってるみたいに見えるのかな?
というか、男友達と一緒に帰るって、普通によくあること?
パシャパシャと小さく水を跳ねて歩きながら、私はなかなか顔を横に向けられなかった。
べつに相合傘をしているわけじゃないのに、意識してしまう。
「二丁目だったよね、種田さんの家。俺、五丁目だから、あのT字路のところまで一緒だね」
「あ、うん」
グルグル考えていると、ふいに大橋くんが聞いてきた。
ニッと笑ってピースをする大橋くん。
全然悪びれずに小学生みたいな顔をした彼に、一瞬心臓が跳ねた。
私が、同級生の男の子と並んで帰る日が来るなんて……。
一緒に歩きながら、緊張とちょっとした高揚感でドキドキする。
周りからどういうふうに見られているんだろうか。
付き合ってるみたいに見えるのかな?
というか、男友達と一緒に帰るって、普通によくあること?
パシャパシャと小さく水を跳ねて歩きながら、私はなかなか顔を横に向けられなかった。
べつに相合傘をしているわけじゃないのに、意識してしまう。
「二丁目だったよね、種田さんの家。俺、五丁目だから、あのT字路のところまで一緒だね」
「あ、うん」
グルグル考えていると、ふいに大橋くんが聞いてきた。