コガレル(番外編)~弥生ホリック~


「う…ん…」

 息苦しさで目が覚めた。
 いつの間にかソファで横になって眠ってたみたい。
 苦しいのは全く身動き取れない程、身体が拘束されてるからだ。
 上から私の全て覆うように、がんじがらめに密着されたから。

「苦…しい…圭さん、」

 今は胸に頬を埋めてるから、顔は見えない。
 でも圭さんの香りと、抱きしめられた腕の中の感覚を身体が覚えてた。


「熊本に…帰ったのかと思った…」


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