忘れて、思い出して、知る
岡本栞
耳元でアラーム音が鳴り響く。
部屋の外では小鳥のさえずりが聞こえてくる。
ベッドから体を起こし、顔を洗い、その日一日の準備をする。
そして、いつもの日常が始まる。
何気ない、平和な日常。
誰もがこのような朝が来ることは当たり前だと思っていて、日常が崩れることがないと、勝手に思っている。
< 1 / 115 >
メニュー