おとうと
pipipipipipipi…
うるさい着メロで
目を覚ました。
「ミオ?
ケータイ鳴ってるよ」
ミカは、
オレのケータイを
差し出す。
オレは受け取って
耳にあてた。
「もぉしもし?」
『ミオ!! ミキオがぁ…ッ』
「んあ?」
うっせぇ
ババアの声で
目がぱっちり。
『死んだの… 即死』
だれが?
なにが?
…即死?
あっそ?
やったね?
よかったね?
はい、バイなら。
と心のなかで歌をうたった。
んで、電話を切った。