幸せの晴れ
・異変
夏休みも残りわずかとなった頃。
毎日30℃近くまで上がる気温に、私はすっかりバテていた。
食欲はないし、倦怠感もある。
それでも毎日のバイトは休む事なく出勤していた。
そんな時、
「安積さん、顔色悪いけど大丈夫?」
バイト中、同時期にバイトに入った大学生の芦田さんが声をかけてくれた。
今日は朝から気分が悪く、自分でも大丈夫かなって思っていた。
「はい、大丈夫です。」
けれど私は何ともないというように答える。
答えたけど、その瞬間目の前が真っ暗になり私は倒れてしまった。