幸せの晴れ


「…1人が楽だからです。」


私は目を合わせる事なく答える。


「学校でも?」

「はい。」

「本当に楽?寂しくない?」

「小さい頃からそうで、友達がいたら楽しいって

そういう感覚がわらかないんです。」


私の言葉に芦田さんは少し驚いていたけど、


「ねぇ、私と友達になろうよ。」


ニッコリ笑って私を見た。


「………。」


どうしていいかわからなくて戸惑う私。


「言葉にしてなるものじゃないけど、少しずつ仲良くなっていこう?」

「…はい。」


芦田さんは誰とでも仲良くなるタイプなんだと思う。
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