幸せの晴れ
第5章
・連絡
清水さんのマンションで暮らし始めて5日が経つ。
ここに連れられて来た日以降、清水さんは1度しか来ていない。
前もって私のケータイに「今日行く」と連絡をしてきて、
私が用意していた夕飯を2人で食べた。
その後はクラシックの音楽をかけながら他愛もない話をして。
私が清水さんの事を知ろうとしないように、
清水さんも私の事を深く聞く事はなかった。
そして、今日は本来なら始業式。
もちろん私はもう学校には行かないし、
おばさんの事だからさっさと退学の手続きを済ませただろう。