幸せの晴れ


瑞穂ちゃんと新くんはお昼ご飯を食べたらまた戻ってくると病室を出て行った。


看護師さんから赤ちゃんを受け取り、おっぱいに顔を近付けると

とっても上手に乳首へと吸い付いてくれた。


「うん、上手上手。」


と、看護師さんは両方のおっぱいを吸わせるようにと言って病室を出て行った。


一生懸命おっぱいを飲んでいる姿が可愛くて、自然と笑みが零れる。


「おいしい?晴陽くん…。」


晴陽(はるひ)


私はこの子に晴陽と付けた。


ベタかもしれないけど、晴也の一字と私の名前、陽菜の一字を組み合わせて。
< 184 / 286 >

この作品をシェア

pagetop