幸せの晴れ


「赤ちゃんを見ていると心が癒される。」


なんて言っていた。


「必要な物があったら言って。
持ってくるから。」


と、清水さんは慌ただしく帰って行った。


忙しい合間をぬってわざわざ会いに来てくれたんだと思う。


清水さんにも感謝の気持ちばかりでいっぱいだ。



待ちに待った我が子との対面。


何が何でも大切に大切に育てていこうと思った。


ねぇ、晴也。


あなたは何も知らないけど、私は今日大好きなあなたとの子供を産みました。


あなたがこの子に会う事はないだろうけど、心配しないでね。


私があなたの分もこの子を愛すから。
< 186 / 286 >

この作品をシェア

pagetop