幸せの晴れ
・復帰
季節の移り変わりは早いもので、晴陽が産まれて1年が経とうとしていた。
「まーまー。」
「はる、ちょっと待ってね。
もう出来るよ。」
「まーまー。」
ご飯の準備をしているとお腹をすかせた晴陽が
早くしてと言わんばかりに声を出す。
「はい、出来たよ。
おっちゃんしてね。」
ハイハイをしながら私の後を追ってくる晴陽。
子供用の椅子に座って目の前のご飯に手を伸ばす。
「あっちぃだから気をつけてね。」
まだうまく使えないスプーンを持って手で食べ始めた。
「おいしい?」
「んっ。」