幸せの晴れ
私がそんな事を思い返していると、
「晴也くんの彼女は亜紀なんだから。」
「あんたが昨日、晴也くんとカラオケ行ったのだって知ってるんだからね。」
「調子こいてんな。」
「亜紀に謝って、2度と晴也くんに近付くな。」
周りの4人が口々に声をだす。
私はそれらをフッと鼻で笑い、
晴也の彼女、亜紀に近付き
「自分の男ぐらいしっかり捕まえておけ。」
そう言って横を通り過ぎた。
後ろから女達の罵声が聞こえたけど、
それらを無視して階段を上る。
着いた先は屋上。
すでにチャイムが鳴っていたし、
途中から教室に入るのもダルかったので屋上に来た。