幸せの晴れ


私が高校に入学した頃、樹には彼女が出来た。


だから、樹に抱かれるって事もなかったのに…。


どうして今、こんな状況になっているのか理解出来ない。


私が投げた枕を樹は床に叩きつける。


嫌だ、嫌だ、嫌だ。


樹が近付く度、私も後ずさる。


けれど、私の背中には壁。


「たまにはいいじゃん。」


樹はニヤリと笑って私に顔を近付けた。


「やめてよ。私じゃなくて彼女を抱けばいいじゃん。」

「彼女、生理中だもん。

俺、溜まってるから気持ち良くさせてよ。」
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