幸せの晴れ


手首を掴まれ押し倒される。


「やめて…。やめてよ!」


私は何とか樹から逃れる為に暴れる。


パシンッ


樹の右手が私の左頬を叩き


「大人しくしてろよ。」


体全体を押さえつけられる。


それでも私は抵抗をした。


前の私だったら、抵抗するのも面倒だと思っていたのに。


今の私は必死だった。


「放してよ。やめてー。」


私は暴れるのをやめず、叫ぶ。


ガンッ


そんな私に樹は拳で殴ってきた。


じわりと口の中に鉄の味が広がる。


静かになった私を見て、樹は服の中に手を入れてきた。


「やめてー!!」
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