幸せの晴れ
ゴンッ
叫び声と共に、ベッドの端に置いてあった
目覚まし時計で樹の頭を殴った。
「いってー。」
頭を押さえる樹。
私は樹を思いっ切り押すと
急いで部屋を出て階段を下りた。
樹が何か言っている声が聞こえたけど、
私は無我夢中で家を飛び出した。
走って、走って、走って。
家から少し離れた公園にたどり着く。
ベンチに座ろうと近付いて、
「いたっ。」
私は裸足だという事に気付いた。
上下スエットで裸足。
誰かに見られたら、不審者として
警察に通報されてしまうかもしれない。
これからどうしよう…。