幸せの晴れ
昨日言っていたようにタクシーで服を買いに向かう。
着いたお店は見るからに高級そうで、
こんなとこにスエット姿で来てしまった自分がすごく恥ずかしかった。
お店に入るとやっぱり私は浮いていて、
店内にいたお客さんもジロジロと私を見ている。
私は下を向いたまま晴也の後について行った。
会計カウンターの近くにいた店員さんが晴也に気付き近寄ってくる。
「まぁ晴也さん、いらっしゃいませ。
今日はお母様とご一緒でらっしゃらないのかしら?」
「今日は母はいません。
あの、彼女に似合う服を見立ててほしいんですが。」