愛のカタチ


「丈嗣...なに、どうしたの?」


「うるせぇんだわ。」


酷く動揺する私。
私の上にいる丈嗣。


「お前は俺だけのものでいたらいいの。」


塞がれる唇。
知らない丈嗣。


「やだ、どうして...」

私の言葉は彼に届かない。


聞き慣れた俺様発言。
見たことのない怖い顔。


「丈嗣、やめて」


「優莉はずっと、俺だけの優莉でいて。」


せつない丈嗣の顔。


初めて愛されて女になった日。
歪な3人の生活が始まった日。

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