愛のカタチ
16歳で男と女の関係になった私たち。
仁は気づいてたかもしれないけど
高校卒業まで続いたこの関係。
変わらず3人でいたけれど
私は丈嗣に恋愛感情を抱いていた。
丈嗣はなにも想ってなかったかもしれないけど
丈嗣に求められる事が
私の幸せだった。
俺様な丈嗣が好きだった。
付き合わなかったのか、
付き合えなかったのか、
答えは付き合えなかった。
丈嗣にとって私は
好きな人じゃなくって
取られたくないおもちゃ
って感覚だったと思う。
だけど私は丈嗣が好きで
空いてる隙間も、下宿にいる時間も
全部ずっと一緒に居た。