愛のカタチ
高校3年生。
卒業が間近に迫った時、
丈嗣が言ったの。
いつも通り身体を重ねている時に。
「俺、アメリカ行くから」
私は地元の短大に行く事が決まっていて
仁は道内の大学に進学するって
丈嗣も
「道内でテキトーに」
って言葉を信じていたら
そんなグローバルな話。
なんでそんな話急にするの?って。
私たち何も知らない。
何で?
ずっと一緒じゃないの?
またずーっとこの先も
一緒に居れるんじゃないの?
「なんで?」
私はただ泣いて
貴方の指に、腰使いに
されるがままで
丈嗣が目の前から居なくなるなんて
考えられずにいた。