同性愛者。
あたしの顔は思わず、赤く染まっていた。


「ほら!早く早く!!」


あはは!
とはしゃぎながら、千佳先輩はあたしの手を引く。

あたしはにっこりと笑って、幸せを感じた。


……あぁ、千佳先輩…。

あたしは、握る手を握り返して千佳先輩の温もりを感じた。


このままでいいけどなぁ……。






「わ~!綺麗だねぇっ!!」


夜となり、あたしと千佳先輩は観覧車に乗っていた。

町の景色が見えて、綺麗にキラキラ光っていた。


「今日は楽しかったね!咲!」

「はい」


千佳先輩のセリフに頷いた。
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