同性愛者。
そして、優しく唇が重なった。

観覧車は頂上へ着ていた。


……え?
千佳先輩が…あたしにキス……?

あたしは静かに目を閉じる。


……なんだろう。

すごく嬉しい。


唇が離れると、千佳先輩の目が揺れて見えた。

静まり返った空間ができたが、千佳先輩が口を開く。


「咲、私…なんか嬉しいんだ」

「え?」


あたしは目を丸くしていると、千佳先輩はあたしの目を見ていう。


「私、咲に愛されてたってことがなんだか嬉しくて」

「千佳先輩…」


あたしはまっすぐ千佳先輩をみる。
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