同性愛者。

本音

放課後は千佳先輩と一緒に帰るため、千佳先輩の教室前で待っていた。

千佳先輩の登場と同時に、あたしは千佳先輩の側に寄る。


「千佳先輩!一緒に帰りましょうよ!」

「……あ、うん」


千佳先輩は力なく笑顔を返す。

……なにかあったのかな…?


もしかして、あたし…なにかいけないことでもしたかな?

でも、思い当たらないし……。

どうして?


そう思っていると、千佳先輩に肩を叩かれた。


「さ!早く帰ろうか」


そう言って、千佳先輩は先に歩く。


「え?あ、は、はいっ!」


あたしは返事をすると、千佳先輩のあとを追いかけた。


今から、プチデート。
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