同性愛者。
確かに、千佳先輩の言うとおりだと思う。

だって、やりたくないんなら無理にする必要はない。

寧ろ、邪魔なだけだもん。


「千佳先輩!」


あたしは思い立って、千佳先輩を真剣な眼差しでみる。

そして、ぎゅっと手を握って立ち止まり、胸のところまで握った手をあげる。


「あたし、千佳先輩に一生ついて行きます!だから、千佳先輩が困ったら、あたしに相談とかしてください!!」


あたしがそう言うと、千佳先輩は目を丸くしていた。


……ちょっと驚かせたかな…?


とあたしは思ったけど、千佳先輩は何故かクスクス笑っていた。

あたしは目を丸くするばかり。
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