チェーンソーの警報
なるべく、家から離れたくなかった。
幸い、庭には大小様々な雑草が伸びている。
私はそれを利用して、隠れると隙間から玄関を覗く。
ちょうど犯人が出てくるところで体を強ばらせた。
犯人と私との距離は約3mほど。すごく近いのだ。
なるべく息を潜めていたが、やはり音は出てしまう。
草が擦れる音で見つかってしまった。
笑いながらあの血が滴るチェーンソーを持ちながら近づいてくる。
まただ。足が動かない。
もう義母も殺されてしまった。
私は死ぬ。助かる道など…………
あった。
見知らぬ人が私の手を掴んで走り出したのだ。
ものすごいスピードだ。私が手を離せばとばされそうなほどに。
ふと後ろを見ると、犯人も負けてはいなかった。
あんなに大きなチェーンソーを抱えているにもかかわらず、まるでチーター同士がリレーを行っているようだ。
何より不気味なのが、犯人は汗1つ書いておらず、ただ笑いながら走っていること。
あいつは絶対にイかれている。私は今確信した。
奴は人間ではない、と。
幸い、庭には大小様々な雑草が伸びている。
私はそれを利用して、隠れると隙間から玄関を覗く。
ちょうど犯人が出てくるところで体を強ばらせた。
犯人と私との距離は約3mほど。すごく近いのだ。
なるべく息を潜めていたが、やはり音は出てしまう。
草が擦れる音で見つかってしまった。
笑いながらあの血が滴るチェーンソーを持ちながら近づいてくる。
まただ。足が動かない。
もう義母も殺されてしまった。
私は死ぬ。助かる道など…………
あった。
見知らぬ人が私の手を掴んで走り出したのだ。
ものすごいスピードだ。私が手を離せばとばされそうなほどに。
ふと後ろを見ると、犯人も負けてはいなかった。
あんなに大きなチェーンソーを抱えているにもかかわらず、まるでチーター同士がリレーを行っているようだ。
何より不気味なのが、犯人は汗1つ書いておらず、ただ笑いながら走っていること。
あいつは絶対にイかれている。私は今確信した。
奴は人間ではない、と。