今日もあなたは美しい。 優季side
それから数日が経ち、お店の前の空っぽだったスペースにどんどん棚や机が運び込まれて来た。
うちの店の前にあるとは思えない煌びやかなお店。
そしてさらに数日経った午後。
男女5人くらいのスタッフの人たちがせっせとダンボールや機材を運び込んでいる。
もうすぐオープンか…。そんなことを考えながら店内の掃除をしていた。
「これ、どこに置きましょうか?」
「えーっと、それはあちらの棚の方にお願いします。」
高く透き通った心地の良い声が耳に残り、ふと顔を上げた。