キミがくれたコトバ。
第1章
1
中学3年生になっても、明人くんとは上手くいっていて、同じ高校へ進学しようと言われた。
『私立緑風高校』
この高校は、普通科、国際コミュニケーション科、特進科A、特進科Sに分かれていて、それぞれ偏差値が、40、55、65、75となっている。
私は明人くんほど頭が良くないから、特進科なんて無理なはずだったけど、毎日明人くんが、手取り足取り勉強を教えてくれて、なんとか特進科Aに合格した。
「明人くん、本当にありがとう!」
入試が終わってから、明人くんとはしょっちゅうデートをしていた。
「ううん、日奈子が努力したからだよ。」
こんな優しい言葉をかけてくれて、私って幸せだな〜っ。
「そんなことないよ!明人くんもいるし、健吾も特進科Aに受かったみたいだし、心強い。」
高校生活も、楽しくなりそうな予感!
「ねぇ、日奈子……。」
「ん?」
「少し……、話があるんだ……。」
え……?何だろう……。何か、いつもと声のトーンが違う。
どうかしたのかな……?
でも、この時は、思ってもみなかった。まさか、この一言で、私の人生が180度変わってしまうなんて……。
それは、高校入学、2日前のことだった。
中学3年生になっても、明人くんとは上手くいっていて、同じ高校へ進学しようと言われた。
『私立緑風高校』
この高校は、普通科、国際コミュニケーション科、特進科A、特進科Sに分かれていて、それぞれ偏差値が、40、55、65、75となっている。
私は明人くんほど頭が良くないから、特進科なんて無理なはずだったけど、毎日明人くんが、手取り足取り勉強を教えてくれて、なんとか特進科Aに合格した。
「明人くん、本当にありがとう!」
入試が終わってから、明人くんとはしょっちゅうデートをしていた。
「ううん、日奈子が努力したからだよ。」
こんな優しい言葉をかけてくれて、私って幸せだな〜っ。
「そんなことないよ!明人くんもいるし、健吾も特進科Aに受かったみたいだし、心強い。」
高校生活も、楽しくなりそうな予感!
「ねぇ、日奈子……。」
「ん?」
「少し……、話があるんだ……。」
え……?何だろう……。何か、いつもと声のトーンが違う。
どうかしたのかな……?
でも、この時は、思ってもみなかった。まさか、この一言で、私の人生が180度変わってしまうなんて……。
それは、高校入学、2日前のことだった。