キミがくれたコトバ。
32.5
「では、お2人が結ばれることを願って〜、スタート〜!」
なんだ、このテンション……。
「水瀬くん、行こう。」
「うん。」
薄暗いし、雰囲気、凄いでてるな。
あの係員がいることろが、きっとチェックポイントなんだな。
「早めに済まそう。」
僕はそう言って、直ぐに第1チェックポイントに向かった。
「はい、第1チェックポイントで〜す。ここでは簡単なミッションがあります。今ここで、10秒間、見つめあってください。スタート!」
なっ……!?
そんなミッションがあるのか……!
「それって、どうしてもやらなくては駄目ですか?」
念のため、僕は聞く。
橋田さんも、やりたいとは思っていないだろう。
『恋人迷路』の嘘を証明する為に、来てるだけなんだから。
「当たり前です。これは『恋人迷路』ですよ?やらなかったら、即失格です。」
失格……。
じゃあ、やるしかないか。
僕達は、お互いに見つめ合った。
元々、人と目を合わせるのは、得意な方ではない。
な、なんだ、この鼓動……。
っていうか……、橋田さんって、やっぱり顔、整ってるな……。
ドクッ
な、なにこれ……。
「……9、10!はい、終了〜!」
僕は慌てて目を逸らした。
そして、急いで第2チェックポイントへ向かった。
「待ってよ、水瀬くん。」
「あ、ごめん!」
そうこうしているうちに、第2チェックポイントに辿り着いた。
「こちらは第2チェックポイントです!ここからは、手を繋いで迷路をクリアしてください!それがミッションです!」
て、手……!?
橋田さんは、何食わぬ顔で僕に手を差出した。
僕は、仕方無く握る。
こんな風に橋田さんに触れたのって……、初めてだよな……。
ドクンッ
だから!
何なんだ……!
橋田さんのこと……、好きに……とか、そういう風には見たことないから……!
それに橋田さんだって、僕のこと、そういう風には見てないだろうし。
「あ!第3チェックポイント!」
橋田さんは、手を繋いだことを、何とも思っていないのだろうか……?
平然としている。
「第3チェックポイントでぇす。ここではぁ、もう1組のチームとお互いにラブラブを見せつけるミッション!貴方達と見せつけ合うチームはぁ、こちらでぇす。」
っ……!!!!!
「え!?」
「え!?」
「え!?」
「え!?」
4人が声を揃えて言った。
デジャヴか……?
相手のチームは、日奈子と澄春くんだった……。
やっぱり、本当に一緒に来てたんだ……。
頭をガツンッと、何かで殴られたような気分がした。
「水瀬く〜ん、好き〜!」
は、橋田さん!?
橋田さんが、甘い声で僕の腕に絡んできた。
あ、そうだ。
ラブラブを見せつけるとか、そんなミッションだったっけ。
それにしても、橋田さん、ギャップが……!
僕はどうして良いのか分からず、橋田さんに少しだけ顔を近づけることしかできなかった。
日奈子に、こんなの、見られるなんて……。
そういえば、この前、咄嗟に橋田さんのことが気になってるみたいなことを言ってしまった……。
応援してくれるって言ってたけど……。
日奈子の方を、一瞬だけ見た。
っ………………。
な、何でそんな顔………………。
日奈子は眉をひそめて、下を向いていた。
「日奈子ちゃん。」
そんな日奈子に、澄春くんが優しく言った。
そして、抱きしめた。
っ………………。
駄目だっ………………。
ズキッ……。
モヤ……。
胸が痛いとは、こういうことを言うのだろうか。
早く離れろ!
って、そればかりを願ってしまっている。
その時、日奈子が小さな声で言った。
「好きだよ澄春くん……。」
目の前が真っ暗になった。
「僕も……。」
「では、お2人が結ばれることを願って〜、スタート〜!」
なんだ、このテンション……。
「水瀬くん、行こう。」
「うん。」
薄暗いし、雰囲気、凄いでてるな。
あの係員がいることろが、きっとチェックポイントなんだな。
「早めに済まそう。」
僕はそう言って、直ぐに第1チェックポイントに向かった。
「はい、第1チェックポイントで〜す。ここでは簡単なミッションがあります。今ここで、10秒間、見つめあってください。スタート!」
なっ……!?
そんなミッションがあるのか……!
「それって、どうしてもやらなくては駄目ですか?」
念のため、僕は聞く。
橋田さんも、やりたいとは思っていないだろう。
『恋人迷路』の嘘を証明する為に、来てるだけなんだから。
「当たり前です。これは『恋人迷路』ですよ?やらなかったら、即失格です。」
失格……。
じゃあ、やるしかないか。
僕達は、お互いに見つめ合った。
元々、人と目を合わせるのは、得意な方ではない。
な、なんだ、この鼓動……。
っていうか……、橋田さんって、やっぱり顔、整ってるな……。
ドクッ
な、なにこれ……。
「……9、10!はい、終了〜!」
僕は慌てて目を逸らした。
そして、急いで第2チェックポイントへ向かった。
「待ってよ、水瀬くん。」
「あ、ごめん!」
そうこうしているうちに、第2チェックポイントに辿り着いた。
「こちらは第2チェックポイントです!ここからは、手を繋いで迷路をクリアしてください!それがミッションです!」
て、手……!?
橋田さんは、何食わぬ顔で僕に手を差出した。
僕は、仕方無く握る。
こんな風に橋田さんに触れたのって……、初めてだよな……。
ドクンッ
だから!
何なんだ……!
橋田さんのこと……、好きに……とか、そういう風には見たことないから……!
それに橋田さんだって、僕のこと、そういう風には見てないだろうし。
「あ!第3チェックポイント!」
橋田さんは、手を繋いだことを、何とも思っていないのだろうか……?
平然としている。
「第3チェックポイントでぇす。ここではぁ、もう1組のチームとお互いにラブラブを見せつけるミッション!貴方達と見せつけ合うチームはぁ、こちらでぇす。」
っ……!!!!!
「え!?」
「え!?」
「え!?」
「え!?」
4人が声を揃えて言った。
デジャヴか……?
相手のチームは、日奈子と澄春くんだった……。
やっぱり、本当に一緒に来てたんだ……。
頭をガツンッと、何かで殴られたような気分がした。
「水瀬く〜ん、好き〜!」
は、橋田さん!?
橋田さんが、甘い声で僕の腕に絡んできた。
あ、そうだ。
ラブラブを見せつけるとか、そんなミッションだったっけ。
それにしても、橋田さん、ギャップが……!
僕はどうして良いのか分からず、橋田さんに少しだけ顔を近づけることしかできなかった。
日奈子に、こんなの、見られるなんて……。
そういえば、この前、咄嗟に橋田さんのことが気になってるみたいなことを言ってしまった……。
応援してくれるって言ってたけど……。
日奈子の方を、一瞬だけ見た。
っ………………。
な、何でそんな顔………………。
日奈子は眉をひそめて、下を向いていた。
「日奈子ちゃん。」
そんな日奈子に、澄春くんが優しく言った。
そして、抱きしめた。
っ………………。
駄目だっ………………。
ズキッ……。
モヤ……。
胸が痛いとは、こういうことを言うのだろうか。
早く離れろ!
って、そればかりを願ってしまっている。
その時、日奈子が小さな声で言った。
「好きだよ澄春くん……。」
目の前が真っ暗になった。
「僕も……。」